覚え書きを兼ねて、これまで使用してきたサイト構築に必要なプラグイン、および便利だったプラグインの中から主なものをまとめてみました。
過去の記事の中でもLightbox系プラグインなどこちらに挙げているプラグインと同様の機能を持つ別のプラグインをいくつか紹介していますが、WordPressのバージョンアップやクライアントのニーズに伴い、使用するプラグインも度々変化しますので、今回は「2016年11月版プラグインまとめ」としてご紹介したいと思います。
Contents
最初に追加するプラグイン
サイト構築する上でほぼ必須と言えるプラグインです。
特にリビジョン管理や自動整形機能の停止は、WordPressインストール後真っ先にWordPress同梱の「WP Multibyte Patch」プラグインと合わせて設定している項目です。
Revision Control
記事を「下書きとして保存」または「更新」するたびに蓄積されるリビジョン(履歴)を制限してデータベースの肥大化を防ぎます。
TinyMCE Advanced
ビジュアルエディタの編集機能を拡張するプラグインですが、サイト制作の観点からは本文の自動整形機能を停止するのがインストールの主な目的になります。
自動整形の停止には下記 PS Disable Auto Formatting の方が有用ですが、段落の1字下げに対応している点ではこちらにも使用するメリットがあります。また、下記プラグインの不具合箇所を補う意味でもこちらのプラグインとの併用をおすすめします。自動整形停止の設定方法はこちらの過去記事を参考にしてください。
PS Disable Auto Formatting
固定ページの本文エリアをテキストモード(テキストエディタ)でコーディングする際などに、WordPressの自動整形機能で不要な<p>タグや<br>タグが自動的に挿入されてしまうのを防ぐプラグインです。
上記 TinyMCE Advanced の自動整形機能停止が本文(post_content)のみ対象なのに対して、こちらは Contact Form 7 等のプラグインが出力するHTMLコードにも対応しています。
開発が数年前に止まっているため若干の不具合がありますが、こちらのサイト(http://jisakupc-technical.info/secret-trick/3945/)を参考に該当の「print_scripts_array」を含む1行をコメントアウト、および上記 TinyMCE Advanced の自動整形機能停止の設定と併用することで、現在のところ問題なく使用できています。
PHP Code for posts
記事本文にPHPコードを直接記述できるようにするプラグインです。
同様のプラグインに「Exec-PHP」や「PHP Execution」がありますが、長年開発が止まったままなので、別のプラグインで近年頻繁に更新されているものが無いか探したところ、これに落ち着きました。
サイト構築に必要なプラグイン
お問い合わせフォーム作成に必須のプラグインなど、サイト制作で使用することの多い定番プラグインです。
Contact Form 7
WordPressにメール送信フォームを組み込む際の定番プラグインです。
バージョン4.4 から設定エラーの判定が厳しくなりましたが、使用方法の詳細についてはこちらの過去記事を参考にしてください。
Contact Form 7 add confirm
Contact Form 7 にメール送信前の確認画面を追加します。
Category Order and Taxonomy Terms Order
カテゴリー(およびタグやカスタムタクソノミーのターム)を任意の順番に並び替え可能にするプラグインです。
Custom Facebook Feed
Facebook 埋込みには通常公式ウィジェットを利用しますが、サイトのデザインに合わせてカスタマイズする必要がある場合には、こちらのプラグインを使用して Feed を取得します。
Advanced Custom Fields
WordPressのカスタムフィールド機能を拡張するプラグインです。
投稿や固定ページの編集画面に、ユーザーが利用しやすいテキストフィールドやラジオボタンなどの入力フォームを追加したい際に、必要に応じて使用します。
カスタム投稿タイプ関連のプラグイン
カスタム投稿タイプを追加する際には、これらのプラグインをセットで使用しています。
Custom Post Type UI
カスタム投稿タイプの追加、およびカスタムタクソノミーの追加を管理画面上で行えるプラグインです。
テーマを切り替えることを想定しないサイト制作では、こちらのプラグインを使わずに、テーマ内のfunctons.phpでカスタム投稿タイプの追加と管理を行うこともあります。
Custom Post Type Permalinks
カスタム投稿タイプのパーマリンク設定が便利になるプラグイン。
WordPressデフォルトのパーマリンク設定ページで投稿(post)の設定をする際と同様に、同設定ページ内でカスタム投稿タイプのパーマリンク設定ができて。
Post Type Switcher
制作途中でサイト構成が変わったり命名則に変更があったりした際に、投稿タイプを変更するのに便利なプラグインです。
サイト運用中のユーザーには特に必要のない機能なので、通常は初回制作時のみの使用で納品時には削除しています。
サイト運用を便利にするプラグイン
管理画面のカスタマイズなど、サイト管理や運用に便利なプラグインです。
Admin Columns
投稿一覧や固定ページ一覧に表示する項目をカスタマイズするプラグイン。投稿のサムネイル(アイキャッチ)や固定ページのスラッグ、順序などを一覧で見渡せて便利です。
Auto Post Thumbnail
本文に挿入した画像を自動的にアイキャッチに設定してくれるプラグインです。
Disable Visual Editor WYSIWYG
ビジュアルエディタ使用のON/OFFを投稿、固定ページ、投稿タイプごと、もしくは記事単位で設定できるプラグインです。
通常は全ての固定ページ、もしくは特定の固定ページのビジュアルエディタを強制的にOFFにするコードスニペットをfunctions.phpに記述しますが、サイト担当者が任意にON/OFFを設定したいという案件ではこちらのプラグインを利用します。
Duplicate Post
投稿や固定ページの記事を複製するプラグインです。
商品案内など共通箇所の多い記事を作成する際などに、必要に応じて使用します。
サイト制作時に利用するプラグイン
上記の「サイト運用を便利にするプラグイン」に加えて、特にサイト初回制作時に限定して利用することが多いプラグインです。大量の記事を一括で登録、編集するプラグインなど、基本的に使用するの初回制作時のみで常用はしませんので、サイト納品時には無効化または削除します。
投稿や固定ページの編集ページに前後の記事へのナビゲーションを追加します。一覧ページへ戻ること無く次の記事の編集ページへ移動できるので、大量の記事を編集する際に便利です。
Really Simple CSV Importer
Phimind Excel Export Plus
特定の投稿タイプの記事を一括で編集したい時などに、データベースから記事をCSV形式、xlsx形式他でエクスポートできるプラグインです。
書き出したCSVはExcelなどで編集後、文字コードUTF-8のCSV形式で保存してから上記「Really Simple CSV Importer」でインポートします。インデックス行の項目がWordPressの形式と異なりますので、インポートの際には修正が必要です。
また、「Advanced Custom Fields」と併用した際のチェックボックス項目など、一部エクスポートに対応しない部分がありますが、無料のCSV書き出しができるプラグインの中では、フィルタを細かく設定できる点など何かと有用だと思います。
Search Regex
データベースの一括検索、置換ができるプラグインです。ローカルサーバからテストサーバまたは公開サーバにデータベースを移行する際に、記事本文内の画像のリンクURLをローカルから移行先サーバのURLに置換する際などに使用します。
WP-Optimize
データベースの最適化に特化したプラグインです。制作中に大量の記事の書き換えをする際やサイト納品前に不要なプラグインなどを削除した後、最後に不要なリビジョンやオプション項目などを一掃する際に使用します。
装飾系プラグイン
スムーズスクロールや画像のズームなどのエフェクトでサイトに動きを付けるとともに、ユーザーの利便性UPに役立つプラグインです。
現在、スライダーやアコーディオンなどJavaScript(jQuery)を用いたアニメーションエフェクトの殆どは、独自にテーマ内で実装するかCSS3に移行していますが、この2つについてはWordPressに組み込むにあたり面倒なプログラムの手間が省けるので今でも重宝しています。
Responsive Lightbox
レスポンシブ対応のLightboxプラグインです。
サムネイル画像をクリックした際に、ページ遷移すること無く拡大画像をスムーズなズームエフェクトでポップアップ表示します。
Easy Smooth Scroll Links
ページ内リンク(アンカー)の移動時にスムーズにスクロールするエフェクトを追加するプラグインです。
設定でサイト内の別ページのアンカーに移動する際にもスムーズスクロールを対応させることが可能です。設定をONにした際に「ページトップへ戻る」リンクなど特定のアンカーに指定した既存のスクリプトと干渉して動作に不具合が出る場合は、該当のセレクタを「Exclude Anchors Beginning With」の項目に入力してください。
納品前に追加するプラグイン
All In One SEO Pack
SEO対策用の定番プラグイン。
公開サーバにサイトを設置後、検索エンジンへのXMLサイトマップの送信や各種SNSとの連携など様々な設定を行います。
BackWPup
WordPressサイトのファイルとデータベースを定期的に自動で丸ごとバックアップするプラグインです。設定に応じてバックアップと同時にデータベースの最適化も行います。
Slim Stat Analytics
Google Analytics Dashboard for WP
Google アナリティクスのレポートとリアルタイム解析をダッシュボードに表示します。また、ウェブサイトのすべてのページにトラッキングコードを自動的に挿入します。
Disable All WordPress Updates
WordPress 本体の自動アップデートの停止、およびプラグイン、テーマを含めたアップデートのお知らせを非表示にするプラグインです。
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